病院指標
令和2年度 愛生会山科病院 病院指標
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞の患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | – | – | 11 | 23 | 41 | 139 | 496 | 446 | 129 |
当院の病棟編成は一般病棟、地域包括ケア病棟、障害者病棟から成っており、地域のニーズに応じた急性期、回復期、慢性期の入院医療を提供しています。地域の高齢化にあわせて当院患者の年齢構成としては70歳代が最も多く約40%を占めており、70歳以上では80%以上の構成となっています。高齢化に伴う疾病構造から診療科毎の退院患者数は内科、整形外科、眼科が上位を占めています。なお、障害者病棟は令和2年11月より当面休棟しています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050050xx0200xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし | 46 | 5.09 | 4.44 | 0.00 | 75.87 | |
060100xx01xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 | 43 | 2.49 | 2.66 | 0.00 | 73.21 | |
050050xx9910xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし | 37 | 3.00 | 3.07 | 0.00 | 74.73 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし | 35 | 34.49 | 20.51 | 5.71 | 83.71 | |
130060xx99x4xx | 骨髄異形成症候群 手術なし 手術・処置等2 4あり | 32 | 12.31 | 10.18 | 0.00 | 78.88 |
循環器内科では狭心症等の虚血性心疾患に対し、カテーテルを用いた治療・検査を数多く施行し、的確な診断・治療により早期社会復帰を達成しています。
消化器内科における大腸ポリープも低侵襲な内視鏡治療を多く施行しており当院内科で取り扱う代表的疾患です。誤嚥性肺炎は高齢者に多く発症し、早期退院が困難な疾患ですが完全治療、ADLの回復をはかっています。
また、当院の血液内科は4名の常勤専門医を擁し、造血器腫瘍や難治性貧血等の患者さんとともに日々闘っています。これらの疾患に対しては、患者さんの年齢や病態に合わせて診断から治療、症状緩和に至るまで、多種多様に向き合っており、上記のDPCコード分類が分散するため上位5位までに順位されておりませんが、骨髄異形成症候群以外にも白血病・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫等の疾患を多数取り扱っています。
消化器内科における大腸ポリープも低侵襲な内視鏡治療を多く施行しており当院内科で取り扱う代表的疾患です。誤嚥性肺炎は高齢者に多く発症し、早期退院が困難な疾患ですが完全治療、ADLの回復をはかっています。
また、当院の血液内科は4名の常勤専門医を擁し、造血器腫瘍や難治性貧血等の患者さんとともに日々闘っています。これらの疾患に対しては、患者さんの年齢や病態に合わせて診断から治療、症状緩和に至るまで、多種多様に向き合っており、上記のDPCコード分類が分散するため上位5位までに順位されておりませんが、骨髄異形成症候群以外にも白血病・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫等の疾患を多数取り扱っています。
整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 31 | 62.10 | 25.09 | 3.23 | 83.55 | |
070230xx01xxxx | 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 | 15 | 47.33 | 23.36 | 0.00 | 76.13 | |
070343xx99x1xx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等2 1あり | 13 | 2.00 | 2.68 | 0.00 | 73.31 | |
07040xxx01xxxx | 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 | – | – | 21.03 | – | – | |
160700xx97xx0x | 鎖骨・肩甲骨の骨折 手術あり 定義副傷病 なし | – | – | 6.19 | – | – |
整形外科では高齢化とそれに伴う骨粗鬆症の影響から、骨折や関節の変形性疾患が多くを占めます。手術症例の一部並びに脊椎の圧迫骨折等に対する保存療法の多くはDPC算定対象外病棟で取り扱っているため計上されていません。患者さんの病態や生活背景にあわせて、急性期一般病棟、地域包括ケア病棟等、適正な病棟で手術治療やリハビリテーションを提供し、また介護サービス事業者との連携により退院支援の充実に努めています。
外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060035xx010x0x | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし | 10 | 19.30 | 16.19 | 0.00 | 74.90 | |
060335xx02000x | 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | – | – | 7.23 | – | – | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし | – | – | 20.51 | – | – | |
060020xx99x7xx | 胃の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 7あり | – | – | 6.93 | – | – | |
060020xx02xxxx | 胃の悪性腫瘍 胃切除術 悪性腫瘍手術等 | – | – | 19.04 | – | – |
鼠径ヘルニア手術の多くはDPC算定対象外病棟で取り扱っているため計上されませんが、当院外科で多く診療している疾患です。
主に消化器の悪性腫瘍に対し手術治療、化学療法、終末期の緩和医療等オーダーメイドな医療を提供しています。
当科は院内NST(栄養サポートチーム)の中心的役割を担い、また臨床腫瘍科として、その他の臓器の疾患の患者さんに対しても適切な支持療法を提供しています。
主に消化器の悪性腫瘍に対し手術治療、化学療法、終末期の緩和医療等オーダーメイドな医療を提供しています。
当科は院内NST(栄養サポートチーム)の中心的役割を担い、また臨床腫瘍科として、その他の臓器の疾患の患者さんに対しても適切な支持療法を提供しています。
泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110070xx03x0xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 なし | 16 | 6.44 | 7.13 | 0.00 | 77.06 | |
110080xx991xxx | 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり | 12 | 2.00 | 2.54 | 0.00 | 80.58 | |
11012xxx020x0x | 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし | – | – | 5.67 | – | – | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | – | – | 13.00 | – | – | |
110200xx02xxxx | 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 | – | – | 8.52 | – | – |
泌尿器科が取り扱う入院医療では膀胱の悪性腫瘍手術、前立腺の悪性腫瘍の手術治療、診断目的の症例が多くを数えます。
標準的な在院日数で良好な治療成績を収めています。
患者さんの平均年齢は高く、高齢化社会において今後もますますの需要が見込まれます。なお、当科は令和3年4月より入院医療を当面中止しています。
標準的な在院日数で良好な治療成績を収めています。
患者さんの平均年齢は高く、高齢化社会において今後もますますの需要が見込まれます。なお、当科は令和3年4月より入院医療を当面中止しています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 18 | – | 13 | – | 1 | 7 | ||
大腸癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 7 |
乳癌 | – | – | – | – | – | – | ||
肺癌 | – | – | 1 | 7 | ||||
肝癌 | – | 10 | 10 | 1 | 7 |
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
StageⅠの早期癌やStageⅣの進行癌、末期癌また再発癌にも対応しています。術後入院期間の短縮や検査入院では入院中の病期分類ができない等の影響により病期不明と分類されることがあります。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | – | – | – |
中等症 | 10 | 28.20 | 80.30 |
重症 | – | – | – |
超重症 | – | – | – |
不明 | – | – | – |
重症度はA-DROPスコア(年齢・脱水・呼吸・意識障害・血圧の5項目)を用いて評価します。当院では中等症が大半を占めます。A-DROP評価項目のとおり、年齢と重症度、在院日数には相関関係が見られます。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
3日以内 | – | – | – | – |
その他 | – | – | – | – |
当院は脳神経外科を持たず、また神経内科の常勤医師が在籍していないため多くの入院症例はありません。急性期を経過された方のリハビリテーション目的入院は地域包括ケア病棟にて積極的に受け入れていますが、DPC算定対象外病棟のため計上されていません。専門医により治療を要する場合は適切な転院、地域の医療機関との連携に努めています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) | 38 | 2.29 | 2.66 | 0.00 | 76.03 | |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) | 35 | 0.80 | 1.57 | 0.00 | 73.69 | |
K6532 | 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術) | 14 | 0.43 | 6.00 | 0.00 | 76.71 | |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | 12 | 1.00 | 4.58 | 0.00 | 77.00 | |
K6152 | 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) | 12 | 0.92 | 5.83 | 0.00 | 71.58 |
経皮的冠動脈ステント留置術は狭心症等の虚血性心疾患(冠動脈疾患)に対し、下肢の血管拡張・血栓除去術は下肢閉塞性動脈硬化症に対し、カテーテルを用いて血管の狭窄や閉塞を治療する治療法で、当院の内科手術では最多症例となっています。
内視鏡による大腸・胃等のポリープ・早期癌の切除術も多数取り扱っています。消化器内科では肝癌に対するカテーテルを用いた動脈塞栓治療が続きます。循環器内科・消化器内科領域でこれらカテーテルや内視鏡による低侵襲な治療方法により、良好な成績を収め短い在院日数での社会復帰を可能としています。
内視鏡による大腸・胃等のポリープ・早期癌の切除術も多数取り扱っています。消化器内科では肝癌に対するカテーテルを用いた動脈塞栓治療が続きます。循環器内科・消化器内科領域でこれらカテーテルや内視鏡による低侵襲な治療方法により、良好な成績を収め短い在院日数での社会復帰を可能としています。
整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0821 | 人工関節置換術(膝) 等 | 30 | 2.37 | 48.33 | 0.00 | 76.10 | |
K0461 | 骨折観血的手術(大腿) 等 | 27 | 4.19 | 59.37 | 3.70 | 82.11 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(股) 等 | 20 | 4.55 | 65.55 | 5.00 | 81.20 | |
K0463 | 骨折観血的手術(鎖骨) 等 | – | – | – | – | – | |
K0462 | 骨折観血的手術(前腕) 等 | – | – | – | – | – |
大腿骨近位等の骨折手術、膝等の変形性関節症に対する人工関節置換術の順に、多くの手術を取り扱っています。いずれも平均年齢が高い疾患であり、在宅復帰に向けた積極的なリハビリテーションを経ての退院支援を行っております。
泌尿器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) | 16 | 1.00 | 4.44 | 0.00 | 77.06 | |
K7811 | 経尿道的尿路結石除去術(レーザーによるもの) | – | – | – | – | – | |
K773-2 | 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 | – | – | – | – | – | |
K8411 | 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用のもの) | – | – | – | – | – | |
K8282 | 包茎手術(環状切除術) | – | – | – | – | – |
侵襲の少ない経尿道的手術、腹腔鏡下手術を行っています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | – | – |
異なる | – | – | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 11 | 0.85 |
異なる | – | – | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | – | – |
異なる | – | – | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | – | – |
異なる | – | – |
当院は、手術や処置等を行う際には合併症を起こさないように細心の注意を払い施行しています。起こり得る合併症については、事前に可能な限り患者さんに説明し、了解を得た上で、手術や処置の施行に同意をいただくよう努めています。また、4名を擁する常勤血液内科専門医を中心に感染症対策にも万全を期しております。
更新履歴
- 2021/9/30
2020年度病院指標を公表しました。